ボールを使用したバルブの機構・仕組み

ボールねじとは、回転運動を直線運動に変換する機械部品です。「回転運動を直線運動に変換」という難しい言葉を使っていますが、身近なもので例えると、工作などでモノを挟むバイスのような感じです。ハンドルを回す(回転運動)と挟む部分が移動(直線運動)をします。

ボールネジは大きく分けると、ねじ軸・ボール・ナットで構成されており、ねじ軸が回転することによってナットが移動します。その時に中のボールも一緒に移動し、軸の溝からナットの中まで循環し続けます。

球体の使用例-ボールねじ
ボールねじ
ボールねじの中身

※画像はイメージであり、実際の製品と異なる可能性があります。

ボールねじはネジの谷の部分にボールが詰まっているため、摩擦が非常に小さいためエネルギーを効率よく変換できます。また、滑らかに動くことから位置決めの精度が良く、バックラッシュが非常に小さいことから、工作機械や重量物の運搬に使用されています。

プラスチック製のボールねじもあります!

金属製に比べると耐久性は下がりますが、プラスチック製のボールねじは以下のメリットがあります。
・軽量化できる
・錆びないので水中でも使用できる
・潤滑剤が不要
・騒音が少ない
・非磁性

主な材質

鋼球-クロム鋼球-SUJ2
クロム鋼球
ステンレス球-SUS440C球
SUS440C
POM球
ポリアセタール球
プラスチック球-ナイロン球-PA球
ナイロン球
プラスチック球-ピーク球-PEEK球
ピーク球
プラスチック球-ベスペル球-PI球
ベスペル球

主な使用用途

  • 工作機械
  • 重量物の運搬
  • 搬送ロボット
  • UFOキャッチャー