ボールを使用したボールオンディスク試験の機構・仕組み

ボールオンディスク試験というのは摩擦摩耗試験の一つで、試験片の動摩擦係数や摩耗量を測定する試験です。
ボールオンディスク試験は、試験片を一定の速度で回転や左右に摺動させ、そこにボールを一定の荷重で押し当てて擦り合わせます。擦り合わせているときに動摩擦係数を測定し、試験終了後には摩耗量を測定することができます。

ボールの代わりにピンを使用する方法はピンオンディスク試験といい、それぞれにメリットとデメリットがあります。ボールオンディスク方式は、点接触から摩擦を開始するために当たりを出しやすいという長所がある一方で、ボールの摩耗に伴って接触面積が増加するために試験中に面圧が変化するという短所もあります。最近ではボールの摩耗に伴う動摩擦係数の変化を検知し、回転回数から耐摩耗性を数値化する測定機もあります。

球体の使用例-ボールオンディスク試験
摩擦摩耗試験機
球体の使用例-ボールオンディスク試験
試験中の様子

※画像はイメージであり、実際の製品と異なる可能性があります。

主な材質

鋼球-クロム鋼球-SUJ2
クロム鋼球
プラスチック球-ポリアセタール球-POM球
ポリアセタール球
プラスチック球-ポリカーボネイト球-PC球
ポリカーボネイト球
プラスチック球-超高分子量ポリエチレン球-UHMWPE球
超高分子量ポリエチレン球
セラミック球-アルミナ球-AL2O3球
アルミナ球
セラミック球-窒化ケイ素球-Si3N4球
窒化ケイ素球

主な使用用途

  • 摩擦摩耗試験機