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夕涼みは大阪の文化!

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2008/08/09

こんにちは

先日、大阪におけるヒートアイランド「この暑いのん何とかなれへんの?」
と言う宮崎ひろ志先生の講演を聞いてきました。

大阪は暑い!「阪神暑さでも首位!」 野球の話では無く、気温でも日本一暑い?
これには理由があって、気温を測定する場所の条件が違うのです。
大阪は阪神高速の脇、東京は皇居の森の中、本当は東京のほうが暑いらしいのです。

「ヒートアイランド」 なんかお洒落な響きですが、これは都市が暑くなる現象で地球温暖化問題とはまた別の話で、これは比較的簡単に解決できる問題なようです。

人間は、どのように暑さ寒さを感じるのか?
・温度 / ・照り返し / ・風 / ・湿度 / この4つで暑さ寒さの感じ方が変化するらしいのです。
エアコンでコントールされた部屋は快適ですか?
エアコンとは空気だけを冷やす装置で本当に快適かどうか人によって感じ方が違うらしいのです。

ではどのようにしてこの暑い大阪の夏を快適に過ごすか?

★夕涼みは大阪の文化!
夕涼みは大阪の文化の一つで、ビヤガーデンの発祥も大阪で1号店は「ニユートーキヨー大阪第一生命ビル店」なのです。
また、昼行われた野球を録画し、中ノ島の街頭テレビで夜観戦するなどと言う事が行われていたそうです。
これらすべて暑い夏を快適に過ごすために行っていた事らしいのです。
上方落語の「船慶」「遊山舟」と言う話や「天神祭りの船渡御」、「堀江の絵祭り」でも当時の人の夏の過ごし方がわかります。

私の子どもの頃、布施駅前の広場に噴水があり、その横に街頭テレビがありました。夕方になると管理しているおじさんが箱の鍵を開け、みんなでテレビを見ていました。(白黒テレビで相撲とプロレスを見た記憶があります。)

淀屋橋にあるバルコニーも夕涼みする場所?あらためて橋だけみるとお洒落なデザインです。

調査の結果、17時35分以降はかなり温度が低くなるので、このバルコニーで夕涼み可能だと言う事です。
去年、大阪世界陸上が行われた時、多くの海外の選手がここで夕涼みをしていたそうです。
今年、天神祭りで船に乗りましたが、確かに18時頃からはあまり暑さを感じませんでした。

★風を知る!
ドイツには風の地図と言うものがあるらしく、家を建てるとき風の道を考えて家を建てるらしいのです。

日本でも昔の人は風の道を考えて、窓の位置、おくどさんの位置を決め、
また、屋根の材質、壁の材質、などにも工夫をし、夏は涼しく、冬は暖かく、快適に過ごせるような家を建てていたのです。

合掌造り、茅葺屋根で有名な白川郷、同じ向きに家が並んでいます。

この集落は夏の暑さ、冬の寒さ(雪)などの過酷な条件でも快適に過ごせるように工夫がされていて、その土地、地域にあった昔の生活習慣の優れていた事に驚きます。
たとえば、いろりの煙で屋根全体が燻製状態になるから、虫や蛇などが住み着かない。こんな事、昔の人は知っていたのでしょうか?

甲子園に吹く2つの風
六甲おろし、浜風があります。六甲おろしは冬に山から吹く風でゲームにあまり関係しませんが、浜風は大変ゲームに影響します。
「浜風」とはライト方向からレフト方向に吹く風の事ですが、以前から何かおかしいな~と思っていました。
昔の野球場は、午後の日差しがバッティングの妨げにならぬよう、バッターからピッチャーを向く方向が東北東になるよう設計されていて、甲子園もそうなっているので、浜風は外野方向から内野に吹くはずが、ライト方向からレフト方向なので海から陸に吹く風では無く浜に平行に吹いています。これは大阪湾に吹く海から陸に吹く風の事だったのです。

※左利きの事をサウスポーと言うのは、英語でサウス(south)は南を、ポー(paw)は動物の前足を意味し、左投手が投げ終えたとき、左足は南側になることから、左投手はサウスポーと呼ばれるようになったという説が主流である。(資料Wikipedia)
私は、左手が南から出てくるからだと思っていました。

今回の講義を参考にして、私も自分の家周辺の風を知り、この夏できるだけエアコンを使うこと無く快適に過ごせるよう工夫してみようと思います。

これで少しCO2の削減になればと思います。